電子書籍関連銘柄とは

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電子書籍とは パソコンやタブレットなでで読書が出来るデジタルの本の事全般を指します。ウェブ上の本棚に入れる事で様々な端末で読めるようになる事が利便性が高く、またコスト面でも一般書籍よりも安く提供できる事から出版各社が力を入れてきている分野と言えます。世界ではアマゾン、アップルなどの大手企業も参入しており、競争は年々激化していると言えるでしょう。

元々以前からテーマとして注目されてきましたが、中々物色される事が無く目立たないテーマとなっていた現状が変わる可能性があり再び関連銘柄の値動きは監視しておく必要があると見ております。

電子書籍関連銘柄とは電子書籍の配信、取次事業等、電子書籍に関わる事業を行っている上場企業の事を指します。

業界再編が起きる可能性が高い

今回電子書籍業界で大きな動きがあり、今後業界再編などの思惑から株式市場で注目を集める可能性が高くなったと見ております。以下は抜粋した記事になりますが、

『ソフトバンクグループ【9984】の子会社で、インターネット広告事業などを手掛けるヤフー【4689】は、電子書籍事業を行うイーブックイニシアティブジャパン(以下「イーブック」)【3658】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。イーブックは、この公開買付けに関して賛同の意見を表明しており、買付け等の価格は、普通株式1株につき、金850円。この公開買付けによりヤフーはイーブックを連結子会社とすることを目的としているが、公開買付け後もイーブックの上場は維持される方針。』

※M&Aタイムスより引用

これにより大手企業のヤフーが本格的に電子書籍に参入する事になり、今後益々競争が激しくなる事が考えられます。

以下に関連銘柄を記載しておりますが、その中でも特に業績、財務面でしっかりしている会社が狙い目と見ており、銘柄選定の参考にして頂ければと思います。

電子書籍関連の市場規模

インプレス総合研究所がまとめたレポートによりますと2014年度の電子書籍市場規模は1266億円で前年比35%増、電子雑誌市場は145億円で前年比39%増といずれも高成長を維持しました。また今後も堅調な市場拡大が見込めると見ており、2019年度には電子書籍、電子雑誌を合わせた市場規模は3400億円程になると試算を出しております。

電子書籍関連銘柄の本命銘柄

 パピレス【3641】

富士通の社外ベンチャーとして出発した会社になります。電子書籍販売、配信の先駆者になります。同社は日本で最も早くトータルな電子書籍サービスを開始した企業である事から先行メリットがある企業です。また電子書籍配信事業だけに留まらず、電子書籍レンタル、投稿、編集プラットフォーム事業なども手掛けております。また業績が絶好調に推移している事に加えキャッシュリッチな会社である事からも株主還元策への期待も高く、同社が電子書籍関連銘柄の本命銘柄と言えるでしょう。

電子書籍関連銘柄

スターティア【3393】

中小や中堅企業に複写機やサーバーを提供している会社です。電子書籍作成ソフト事業を拡大しており、上海でも事業展開しております。同社は紙媒体を電子ブックへと変換する電子ブック作成ソフトを提供している事に加え、このソフトは数百社以上の企業に導入実績がある事からも今後の更なる導入拡大に期待が高いです。

ネオス【3627】

携帯事業者や一般法人向けにスマホ向けソリューションやアプリ、ウェブサービス支援を展開している会社です。同社は2012年にモバイル・ジェーピーとスマートフォン向け電子書店構築システム『電子書店構築CMS』の販売契約を締結した事を発表しております。また大手電子書籍取次事業を行っている事に加え電子書籍閲覧サービスを手掛けており、要注目の銘柄と言えます。

イーブックイニシアティブジャパン【3658】

電子書籍が柱の会社です。同社は電子書籍配信サイト『eBOOKJAPAN』を運営している事やパートナー企業の電子書籍販売サイトに対して、電子書籍の画像データやシステムを提供している事から関連銘柄として知名度の高い銘柄と言えます。2016年6月9日にヤフーと資本業務提携及び第三者割当増資を行う事を発表し、ヤフー傘下に入る事が決まりました。

アルファポリス【9467】

ウェブに投稿されたライトノベルから人気作を選んで編集、書籍化を手掛けている会社になります。ライトノベル、漫画、文庫等幅広いジャンルを取り扱っている事から幅広いユーザーに使われている事に加え、業績、財務内容を見ても良い会社なだけに監視しておくべき銘柄です。

インフォコム【4348】

システム開発とネット配信の2本柱です。医療関連や統合業務管理ソフト等に注力しており、電子書籍は首位級の会社です。2015年2月に同社のグループ会社であるアムタスがコミック関連事業を中国全土で展開しているULABと業務提携を発表しており、国内だけでなく、グローバルでの電子書籍事業を展開しており、今後の動向に期待が掛かる会社と言えます。

クリーク&リバー【4763】

テレビ等映像分野の派遣、制作が主力の会社になります。同社は出版社や制作会社が行う制作業務にクリエイターを紹介する事をはじめ、書籍の電子化を行う電子書籍制作最適化サービスを展開している事から関連銘柄として物色されやすい銘柄と言えます。また出版社と電子書籍配信プラットフォームを繋ぐ取次業務も行っております。

フォーサイド【2330】

祖業は携帯コンテンツ配信事業です。電子書籍専業から多角化に踏み切った会社です。同社の子会社であるモビぶっくが新たな漫画コンテンツ及び電子書籍のエコシステムを構築する新規事業として投稿型漫画電子書籍出版、販売プラットフォームのサービスを提供している事や電子書籍事業を専業としていた事から関連銘柄としてチェックしておくべき銘柄の一つと言えるでしょう。

メディアドゥ【3678】

電子書籍の取次ぎが主力の会社です。独自の配信、ストア運営システムに強みを持っており電子図書館事業を育成中です。同社は出版社と電子書店を繋ぐ取次ぎを行っており500社以上の出版社のコンテンツを取り次ぎしている実績があり、今後も大きくシェアを拡大していく事が考えられます。また業績面、財務面を見ても文句なしの優良企業である事からも関連銘柄の中でも注目しておくべき銘柄の一つと言えるでしょう。

ACCESS【4813】

従来型携帯向け閲覧ソフトで独占的な地位を持っている会社です。情報家電、電子書籍向け等のソフトを強化中です。同社は電子書籍向けソリューション、デジタル教科書用のソリューションを開発、提供している事から関連銘柄として押さえておきましょう。またデジタル教科書関連でもある事から材料は豊富にあると言えます。

電子書籍関連銘柄のまとめ

成長分野であるものの、株式市場からはそこまで人気の無かったテーマになります。しかし、上記の通りヤフーのイーブックイニシアティブジャパン【3658】に対してTOBをかけた事から業界全体が再度注目される可能性があり、監視しておくべきテーマと言えるでしょう。

当然、今回の買収で大手が正式に参入してくる事になった事から競争が激化する事は必死で業績面や財務面、他社としっかり差別化を図れているかどうかを見て銘柄選別するのが良いと考えております。また短期的な視点ではなく中長期目線でのテーマとなると見ており、短期急騰を狙っている方は扱いにくいテーマかもしれません。