遺伝子治療関連銘柄とは

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遺伝子治療とは異常な遺伝子を持っている為に機能不全に陥っている細胞の欠陥を修復、修正する事で病気を治療する手法です。これにより、がん、高血圧、糖尿病などの治療が今後出来るようになると言われております。人類の病気の大部分は遺伝子に関わる病気である事から、今後の技術開発に期待が持たれる分野です。

遺伝子治療関連銘柄とは、この遺伝子治療分野において他社よりも先行した技術を持っている上場企業を指します。

遺伝子治療のメリット

副作用がほとんど無い

がんを例にとりますと、抗がん剤のように正常な細胞にダメージを与えない為、吐き気や脱毛、骨髄抑制といった副作用がありません。

他の治療法と併用が可能

がん細胞に対して独特のアプローチをする為、他の治療法と併用する事が可能です。

遺伝子治療のデメリット

高い治療費

健康保険が適用されない為、治療費が高額になります。

成功例が少ない

まだ発展途上の治療法の為、成功例が少ないです。

遺伝子治療の市場規模

フロスト&サリバン社によりますと遺伝子治療薬の世界市場が2020年には400億ドル(1ドル100円換算で4兆円)になるとの見通しを出しております。しかしまだほとんど製品化されていない事からも本格的に拡大していくのはこれからです。

遺伝子治療関連銘柄の本命

 アンジェスMG【4563】

大学発バイオ創薬ベンチャーとして初となった上場企業です。同社はアトピー性皮膚炎用軟膏が2016年夏ごろに承認申請される可能性がある事やCIN治療ワクチン、高血圧治療などのDNAワクチンなども保有しております。また田辺三菱製薬と組み、重症虚血肢の遺伝子治療薬を2017年度にも発売する事が一部で報じられておりその期待から買いを集めやすい銘柄です。

重症虚血肢とは糖尿病などが原因で足の血流が悪くなり血管が壊死する病気の事を言います。

遺伝子治療関連銘柄

 タカラバイオ【4974】

遺伝子研究用試薬や理化学機器販売が主力の会社です。がんのテーラーメイド医療として注目を浴びているTCR遺伝子治療に取り組んでいる事やMazF遺伝子治療に取り組んでいる事からも遺伝子治療に力を入れている会社と言えます。MazF遺伝子治療は主にエイズで起こる免疫機能の低下を阻止するもので世界から注目されている治療方法です。

メディネット【2370】

東大医科研発のバイオベンチャーです。遺伝子治療におきましては、がんに対しての免疫細胞治療に注力しており最先端集学的治療の確立を目指しております。現在米湖国で臨床3相まで進行中で今後の進展に期待です。

テラ【2191】

医療機関にがん免疫治療法のノウハウ等を提供している会社です。2014年には免疫細胞を用いた次世代遺伝子治療に係る特許の専用実施権の設定が完了したとの発表をしており、関連銘柄として注目度の高い銘柄と言えるでしょう。

ナノキャリア【4571】

がん領域に特化した創薬ベンチャーです。2009年に遺伝子治療の分野で出願特許で東大と独占的ライセンス契約を結んだ事から関連銘柄として買いを集めやすい銘柄です。

アイロムグループ【2372】

SMO(医療機関向けの治験支援)が主力の会社です。遺伝子治療薬に特化した会社をグループ化している事や日本企業の遺伝子治療製剤の開発品として始めて中国における臨床試験許可を取得した事からも今後の開発への期待感が強い会社と言えます。

日本はこれから

日本では14年施行の改正薬事法で遺伝子治療の規制緩和が実施され、成果が出てくるのはこれからと言えるでしょう。欧米勢より収益力が劣る日本の医薬メーカの国際競争力強化に繋がる狙いがこの改正法にはあります。少ない試験回数で済む為欧米では10年前後かかる開発時間を数年短縮できるようになり、競争が激化しております。