医療ツーリズム関連銘柄とは

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医療ツーリズムとは居住国以外の国で医療サービスを受ける為に患者が海外渡航する事を言います。ここ数年中国という巨大市場を狙いタイ、マレーシア、韓国などが特に力を入れており、遅ればせながらも日本も力を入れ始め、注目を浴びているテーマになります。

医療ツーリズムの拡大により、インバウンド需要が大きく増え国内の景気回復に繋がる事からもここからの更なる規制緩和に期待したいです。

医療ツーリズム関連銘柄とは医療ツーリズムに関わっている上場企業の事を指します。

医療ツーリズムは国策

政府が2010年から成長戦略の一つとして医療ツーリズムを推進し始めており、その成果が徐々に現れ始めてきております。11年には医療渡航者の日本長期滞在や母国との行き来を可能にする「医療滞在ビザ」を創設している事等から医療渡航者の数は確実に増えてきていると言えます。

2016年度の成長戦略に盛り込まれる

政府は6月頃にまとめる新成長戦略に医療ツーリズムの体制を整える事を盛り込む事を検討しております。具体的には外国人の受診者への説明能力や事業計画の策定など政府が定めた基準を満たした医療関連機関の認定数を増やすとの事です。この医療ツーリズムの強化を通じて、訪日外国人数拡大に繋げたい意向があるようです。

医療ツーリズム関連銘柄の市場規模

政策投資銀行によりますと、日本の潜在的な医療観光は2020年時点で5507億円と算出しております。しかしこのレポートが出されたのが2011年であり、政府が成長戦略の一環として取り組む事等が想定されていない事からこの数字を上振れてくる可能性が非常に高いと言えます。

勿論、中国、ロシアの富裕層を狙った医療ツーリズムは既に韓国をはじめ、東アジアは日本よりも先に動いている事からも競争は激しくなるのは間違いないでしょう。

医療ツーリズム関連銘柄の本命

日本エマージェンシー【6063】

同社は国が定める医療滞在ビザの身元保証機関の登録第1号企業として、医療滞在ビザの手配、国内医療機関とのマッチング、医療通訳派遣等、国内医療機関で治療等を受ける外国人患者様に対する一連のコーディネートサービスを展開しております。また2015年9月4日に「医療渡航支援企業」の認証審査に合格し、認証機関である一般社団法人Medical Excellence Japan(MEJ)より正認証を国内で初めて受けた企業でもあります。医療ツーリズムに関連した材料が出ると真っ先に買いが向かう事からも同社が医療ツーリズム関連の本命銘柄と言えるでしょう。

医療ツーリズム関連銘柄

アライド【6835】

一般社団法人Medical Excellence Japan(MEJ)の正会員。医療機関のネットワーク機器を手掛けている会社です。同社は年間600病院への導入実績やイベントセミナーなどにより顧客拡大に努めております。医療ネットワーク構築のノウハウを持っている事からも他社よりも優位性があると言えます。

サイバーダイン【7779】

一般社団法人Medical Excellence Japan(MEJ)の正会員。装着型歩行支援ロボットHALを利用したフィットネストレーニングツアーを展開しており、同社も関連銘柄として注目度の高い銘柄です。このフィットネストレーニングツアーは欧州で認知度が高く、今後は東南アジアでの需要も見込まれており要注目です。

テラ【2191】

一般社団法人Medical Excellence Japan(MEJ)の正会員。子会社オールジーンが5つの医療検査サービスを提供しております。ハウステンボスがこの医療検査サービスを導入する事が決定しており、今後の顧客拡大に期待です。

シンワアート【2437】

子会社のエーペックが香港の休眠会社を一つ取得し、香港を拠点にアジア圏における医療ツーリズムのマーケティングを効率的に展開していく事を表明しております。また日本の医療サービスを衣料する中国をはじめとしたアジアからのインバウンド旅行者向けの決済プラットフォーム構築を目的とする会社も設立した事からも関連銘柄として注目度の高い銘柄と言えます。

シップヘルス【3360】

一般社団法人Medical Excellence Japan(MEJ)の正会員。医療機器、設備を一括販売が主力事業ですが、医療ツーリズムに関しても力を入れている事から関連銘柄としてはずす事の出来ない銘柄と言えます。直近では代々木ゼミナール大阪校の跡地を買収し、底に医療ツーリズムの施設を作る事を発表しております。

医療ツーリズムの今後の課題

医療格差

医療ツーリズムで日本を訪れる外国人は全額自己負担で診療を受ける事になります。病院側からすると保険事務の必要がない事に加え、現金収入は非常にありがたい事です。しかし、営利目的の運営になってしまうと、こうした外国人が優先的に扱われる事になり医療格差が拡大する恐れがあるといった問題があります。

深刻な医師不足

高齢化の影響もあり、深刻な医師不足が日本中で起きております。こういった背景から医療ツーリズムを積極的に受け入れようとしている病院は少ないとの調査結果が出ております。

医療ツーリズムまとめ

政府が新成長戦略に入れている事からも今後注目されやすいテーマである事だけは間違いありません。しかし現状のままでは市場規模は2020年で5500億円程度の為、そこまで魅力的なマーケットとはいえません。

政府が積極的に規制緩和を行う事が出来るかどうかが今後の注目ポイントと言えるでしょう。

関連銘柄に目を向けると材料自体は多く出てくる可能性が高い事から、物色されやすい事は魅力と言えるでしょう。