ロボット関連銘柄が注目される理由

26191699_s

慢性的な人手不足、人件費の高騰解消

日本は世界でも類を見ない少子高齢化社会です。現在、様々な業種で人手不足が広がっており日本経済成長を妨げる大きな要因として政府も対策に動き始めました。特に建設業は深刻で人手不足や作業員の高齢化を背景に、いち早く建設現場でロボットの導入などで生産効率化の取り組みが急ピッチに進んでおります。大和ハウス工業がロボットスーツの実際の作業現場への試験導入を始めたほか、小型の無人機「ドローン」などの活用も進む事が期待されております。

さらに人手不足が深刻なのが、介護サービス業界です。

慢性的な人手不足はサービスの質的低下という問題も起こし始めており、それを補う形でのロボット開発が現在進行中です。既に一部の医療や介護の現場でサービスロボットが活躍しております。患者や要介護者の移動のためのロボットで、看護師やヘルパーなどが利用してます。所謂、マッスルスーツと呼ばれるものです。通常の2~3倍のパワーが発揮できる事もあって、高齢化社会での需要が膨らんでおります。二足歩行のロボットやアザラシ型のロボット「PARO」を認知症や自閉症患者向けに活用する動きも出てきております。

ロボット関連銘柄が持つ技術は世界随一

国際ロボット連盟の推計では、2012年末時点での世界の産業用ロボット稼働台数は約123万台。日本では31万台が稼動し、世界のマーケットを牽引しております。経済産業省の発表では、世界の産業用ロボット販売額の5割を日本企業が占めてます。しかし、日本が先行してきたのは製造向けのロボットで、需要が拡大しつつあるサービス用ロボット分野ではむしろ出遅れているとの指摘もありここからの動きには注目が集まります。

ロボット関連銘柄が受ける経済効果は大きい

経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ロボット市場が35年には9兆7100億円まで拡大するとの見通しを発表しております。このうち、サービス用ロボットがロボット市場全体の51%(4兆9600億円)を占める見込み。特に2020年までの伸び率という点で注目なのが、装着型ロボット(パワーアシストスーツ)です。2014年には20億円の市場が2020年には約5.8倍の70億円に成長するとみられる。その背景には生活支援ロボットの国際安全規格であるISO 13482が発行された事による製造者側のルール策定や、世界的に進む高齢化による介護需要、製造現場での省力化対応等が挙げられます。

ロボット関連銘柄

CYBERDYNE 【7779】

サイバーダインはロボットスーツHALで世界的にも有名な日本を代表するロボット関連銘柄と言えます。2013年には世界初のロボット治療機器として欧州医療機器指令の適合性評価を受けCEマーキングの認証も取得したことで欧州連合エリアへの販売及び流通を行うことを可能とし、ドイツでも公的労災保険の適用がされるなど、大きな動きを見せているロボット企業です。ロボット関連銘柄の本命と言えるでしょう。

今仙電機製作所 【7266】

名古屋工業大学が、同社グループの今仙技術研究所と共同でモーターもバッテリーも使用しない受動歩行由来の無動力歩行支援機「ACSIVE(アクシブ)」を開発し、実用化を開始した事から関連銘柄入り。脳卒中などで片側が麻痺している、または足が上がりにくい人の歩行支援機として開発されたもので今後の需要拡大に期待がかかります。

菊池製作所 【3444】

子会社のイノフィスが電源など動力源の要らない装着型ロボット「マッスルスーツ」を開発。このスーツは介護の現場で既に活躍しており、介護需要が拡大する今後の日本で最も注目すべき銘柄の一つとして今後も期待大と言える銘柄です。

ハーモニック・ドライブ・システムズ 【6324】

同社はロボットに搭載する重要なパーツである精密減速機を作っている会社です。この部品は世界で唯一ハーモニックドライブシステムだけが波動歯車を量産できる技術を有していることからも、今後も同社が長期にわたって市場をほぼ独占し続けていく可能性は高いと言えます。

ナブテスコ 【6268】

産業ロボット用精密減速機で世界の6割という高いシェアを持っている会社です。鉄道車両用機器では新幹線、在来線等においてブレーキ装置で50%のシェア。またドア開閉装置で70%の国内シェアを持っている優良企業。

ヒーハイスト精工 【6433】

同社は早稲田大学とテムザック(福岡県宗像市)が協力し開発した「人間搭乗型2足歩行ロボット」に球面軸受とボールスプラインを提供していることから、関連銘柄として関心が高くなりました。ロボットの足首にパラレルメカニズムを基本構造とする転がり球面軸受を装着する事で、スムーズな動作と耐久性を実現するのに役立っており今後の需要拡大は必須。

セック 【3741】

2003年からロボットソフトウェアの研究開発に取り組んでいる会社です。ロボット関連技術を持つ数少ないソフトウェアベンダーとして、先行優位を確保しております。同社が開発した「RTMSafety」は機能安全の国際規格IEC61508の認証を取得した世界初のロボット用ミドルウェアです。