リニア中央新幹線関連銘柄とは

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2015年8月27日にJR東海がリニア中央新幹線(品川~名古屋)の本格着工を開始しました。これが開業すると現在東京~名古屋間が東海新幹線を使うと催促でも96分かかるのが40分に短縮される事になります。

国交省によりますと、利用者の所用時間短縮などの利便性向上などを貨幣換算した「便益」は東京~大阪間の開業時点で1年当たり7100億円となっております。また移動時間が短縮され仕事の効率化が進み事に加え、旅行関連財消費が増える事等が期待されております。全国で8700億円の生産額の増加が見込まれております。

リニア中央新幹線関連銘柄とはこの工事に携わっている上場企業の事を指し、総事業費が5兆4300億円の超巨大プロジェクトなだけに関連銘柄への恩恵もとてつもないものになるでしょう。

トンネル工事に関連した企業の恩恵が大きい

リニア中央新幹線の品川~名古屋間の路線は86%にあたる246kmがトンネル期間になります。その中でも山岳トンネルとして最も長いのが全長約25kmの南アルプストンネルになります。着工した山梨工区の長さは約7.7km。工事を手掛けるのは大成建設・佐藤工業・錢高組のJV(共同企業体)で、工期はJR東海とJVが契約を結んだ2015年8月27日から、2025年10月31日までの約10年間、122カ月となっております。

この事からトンネル工事に関わっている会社は車両や超伝導に関わる部品等を手掛ける会社よりも受ける恩恵は大きくなると言えます。

リニア中央新幹線関連銘柄が受ける恩恵は9兆円

今回始まったのは品川~名古屋間ですが、最終的には新大阪まで延伸する事が決まっております。新大阪までの工事終了予定は2045年となっており、文字通り国を挙げた超巨大プロジェクトと言えるでしょう。

既に始まっている品川~名古屋間の総工事費は5兆4300億円となっており、この金額は全てJR東海が負担する事が決まっております。当然、これだけ大きなプロジェクトになりますので、関わる企業数も多くなるのは必然ですが9兆円の市場規模は相当でかいと言っていいでしょう。

また関連企業の中には時価総額が小さく、業績へのインパクトが大きい会社も出てきますのでそういった銘柄を狙いに行くのがいいでしょう。

リニア中央新幹線関連銘柄の本命

郷鉄工所【6397】

破砕機、供給機が主力の会社です。また搬送機用コンベヤを軸に橋梁、耐震補強工事などインフラ整備事業を展開しております。上記の通り、リニア中央新幹線の工事はほとんどがトンネル工事になります。同社が得意とする土砂搬送用のベルトコンベアの需要拡大に期待がかかります。この分野では同社は既に数々の実績を持っており、また時価総額が小さい事からも業績のインパクトは計り知れないものになるでしょう。また四季報にもリニアの記載があり、同社がリニア中央新幹線関連銘柄の本命銘柄と言えるでしょう。

リニア中央新幹線関連銘柄

ライト工業【1926】

基礎・地盤改良・法面などを手掛ける特殊土木会社です。またトンネル掘削時の止水・先受けなどにも定評があり、今回のトンネル工事において同社が受ける恩恵は大きいものと考えられます。また国土強靭化や老朽化されたインフラ、東京五輪に向けた開発等の恩恵も受ける事から長期に渡って業績拡大が見込めるでしょう。

鉱研工業【6297】

同社は地下資源開発工事や地質調査、地盤改良工事などに用いられるボーリング機器の大手です。青函トンネルや東海道山陽新幹線のトンネル工事等に実績がある事からも今回のトンネル工事に大きく関連した銘柄と言えます。また同社は復興工事、東京五輪に向けた都市開発、地熱発電などにも関連した銘柄である事から材料が非常に豊富な会社と言えます。

鉄建【1815】

JR東日本系列の会社です。今回のリニア中央新幹線関連銘柄の中でも個人投資家からの人気が高く、材料に対しての反応が早い銘柄と言えます。同社はトンネルだけでなく、鉄道、駅周辺の開発にも実績が多くあり今回の工事でも数多くの受注が期待出来るでしょう。

安藤ハザマ【1719】

ダム、トンネル等大型土木に定評のある名門企業です。同社過去に北陸新幹線建設でトンネル工事の実績もあり、今回の工事でも受注が期待されております。また海外展開も積極的に行っている会社でラオスのビエンチャン国際空港のターミナル拡張工事を受注しております。

西松建設【1820】

準ゼネコン大手の会社です。公共工事やトンネル工事に強みを持っており、今回のリニア中央新幹線での工事の恩恵を大きく受ける会社と言えます。同社は北海道新幹線や新東名のトンネルなどを受注している実績があり、リニア中央新幹線では大深度や山岳トンネルの受注に期待です。

飛島建設【1805】

土木主体の老舗企業です。同社は山梨リニア実験線にJV(共同企業体)で熊谷組と参加している事から、今回のリニア中央新幹線での受注確度は高いと言えます。

熊谷組【1861】

トンネル工事では業界内でも一目置かれる程の存在です。過去には青函トンネルの受注実績があり、今回も受注する可能性が非常に高い企業と言えます。リニア関連としては既に品川駅新設南工区をJV(共同企業体)で受注しております。

日本コンベヤ【6375】

長距離、大容量プラントコンベヤーを得意とする大型コンベヤのトップの会社です。鹿島と地下のトンネル工事掘削で出た土砂を地上まで垂直搬送する新型装置『スネークベルコン』を共同開発したと発表しており、これがリニア工事に採用されるとの見通しがあり、関連銘柄の中でも注目度の高い銘柄と言えるでしょう。

リニアモーターカーの輸出に期待

政府は成長戦略の一つにインフラ輸出を掲げております。その有力なインフラ輸出の一つが鉄道システムになります。今現在政府が注力している案件の一つにリニアモーターカーを米国に輸出する案件があります。

米国のワシントン~ボルティモア間の約70kmにリニアモーターカーを導入する計画です。既にこの案件は連邦政府から地元メリーゴーランド州へ調査に対する補助金交付が決まっている事からも今後の進展に期待がかかります。

またこの案件には日本政府が8億円を負担する事も決まっております。日本が他国の公共事業に直接資金を出す事は異例であり、政府の力の入れようがここからも感じ取る事が出来ます。このワシントン~ボルティモアは計画の一部であり最終的にはニューヨークを経て、ボストンに至る約730kmになる事からも何としてでも受注したい案件なのです。

もし受注が決まるようならリニアモーターカーの車両を製造する会社や部品会社等には大きなプラスとなり、今後もこの案件からは目が離せないと言えるでしょう。

リニア中央新幹線関連銘柄は長期に渡って恩恵を受ける

上記の通り、リニア中央新幹線の工事終了予定は2045年となっており関連企業は長きに渡って大きな恩恵を受ける事になります。トンネル工事に関しては近年で最も難しいとされている難工事だけに、様々な課題がありますが、オールジャパンで乗り切れると見ております。

これから徐々に工事が本格化し、受注企業等が明らかになってくる事が想定さら今後株式市場においても、テーマ株として物色される事は間違いないでしょう。

リニア中央新幹線関連銘柄は外部要因や為替の影響等が受けにくく、長期に渡って安定した業績を出せる面も大きな魅力と言え投資妙味の大きいテーマ株と見ております。