バラスト水処理関連銘柄とは

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バラスト水とは船がバランスを保つ為に取り込んで運ぶ水になります。このバラスト水が海の外来生物や有害なプランクトンが拡散する原因となってました。この課題の解決に向けた条約が1年後の9月8日に発行する事が決まり9月9日国土交通省から発表され、株式市場で注目を集めております。

バラスト水処理関連銘柄とはこの条約の発効により業績に恩恵を受ける可能性が高い上場企業の事を指します。

バラスト水処理装置の承認を受けているのは世界で12社だけ

バラスト水処理装置を手掛けていて、国土交通省から承認を受けているのは世界で12社だけです(平成26年10月時点)。その中で国内企業は7社となります。以下が承認を受けている国内企業になります。

日立プラントテクノロジー

JFEエンジニアリング

三井造船

クラレ

三浦工業

住友電気工業

日本油化工業

この7社は今回の条約発効により、受注が大きく伸びる事からチェックしておく必要があるでしょう。見れば分かりますが、大手企業がばかりですので短期急騰とは行きませんが中長期では狙い目かも知れません。

バラスト水処理装置の市場規模

2016年6月に発行された三井住友銀行のレポートによりますと、条約発効により今後5年間程度にわたり年間5000億円を超える需要があるとの事です。また中長期で見ると新造船向けの需要も出てくる事もあり2000~3000億円程度の需要が続くと見てます。加えてメンテナンス需要も期待される事からもこの数字よりも上振れる可能性が高く、関連銘柄への恩恵は大きなものになるでしょう。

バラスト水処理関連銘柄の本命銘柄

タクミナ【6322】

定量ポンプの大手企業です。環境装置メーカー向け水処理、塩素殺菌用を基盤に高精密塗工用の拡大中です。同社はバラスト水の薬剤注入方式の処理装置において使われるスムーズポンプを製造している事から関連銘柄として業績の拡大に期待を集めております。時価総額が小さく、値動きが軽い事からも人気化しやすく材料が出た際に真っ先に買いが向かった事からも同社がバラスト水処理関連銘柄の本命銘柄と言えるでしょう。

バラスト水処理関連銘柄

内海造船【7018】

06年に日立造船、因島を合併して出来た会社になります。同社はバラスト水処理装置のレトロフィット工事において既に実績がある事からも今後受注が大きく増える可能性があり、その思惑から買いを集めております。低時価総額、貸借、低位株と条件が揃っている事からも本命に次ぐ関連銘柄として注視しておく必要があるでしょう。

玉井造船【9127】

日軽金のアルミニウム原料船や全農向けの穀物輸送が柱の会社です。バラスト水処理装置導入に関しての文言が四季報に書いてある事から物色されていると推測しますが、バラスト水処理装置導入でコスト増になる方の企業ですので関連銘柄としての深追いは禁物かもしれません。

三浦工業【6005】

産業小型ボイラーで国内5割超を占有している企業です。メンテナンスが安定収益源です。同社は国土交通省が承認したバラスト水処理装置を有する一つである事からも関連銘柄として注目しておくべき銘柄と言えます。同装置の売上高を16年3月の12億円から19年3月期には100億円に拡大する計画を会社側が出しており、これも買いを集める材料となりそうです。

イワキポンプ【6237】

化学薬液の移送用ケミカルポンプ専業メーカーになります。同社はバラスト水処理向けのポンプを手掛けている事から関連銘柄として注目を集めております。業績が堅調な事に加え、直近IPO銘柄でもある事から人気化しやすい銘柄と言えるでしょう。

ニチダイ【6467】

独立系金型メーカになります。同社はバラスト水対策用の海水ストレーナーを手掛けており、今回の条約発効により大きな恩恵を受ける企業と言えるでしょう。

テクノアルファ【3089】

パワー半導体結線装置が主体の商社になります。同社は二酸化塩素を使用したバラスト水処理装置を手掛けており、関連銘柄として注視しておく銘柄の一つと言えるでしょう。

寺崎電気【6637】

船舶、産業用の配電制御システムメーカーで国内シェア首位の会社です。同社はバラスト水処理制御装置を手掛けている事から業績拡大への期待から買いを集めております。

サンセイ【6307】

ビル用のゴンドラ、舞台装置、船舶修理などを手掛けている企業です。同社は船舶修理を手掛けている事からバラスト水処理装置の設置などの需要が増えるとの思惑から買いを集めており、監視リストに入れておくべき銘柄と言えます。

アサカ理研【5724】

独自技術を使った電子部品からの貴金属の回収、精錬等が柱の会社です。同社はHP内の環境事業において、研究テーマとして各種の工場排水のCOD処理や船舶のバラスト水処理、半導体工場等からの排水処理に適した触媒の開発に挑戦しているとの記述がある事から関連銘柄として買いを集めております。一度大相場を作っている経緯もあり人気化しやすいので、関連銘柄の中でも注目度は高い銘柄と言えます。

木村化工【6378】

化学機械装置の保守、エンジニアリングが主力の会社です。核燃料の輸送容器や濃縮関連機器などの原発関連も手掛けております。直接バラスト水に関連した事業は行っておりませんが、多目的ろ過乾燥装置を手掛けている事から関連銘柄として買いを集めていると推測しております。

アドテックプラズマ【6668】

プラズマ用高周波電源装置で世界3位の会社です。同社はバラスト水処理装置用電源を開発した事を発表しており、関連銘柄としてチェックしておくべき銘柄と言えます。その電源はバラスト水の減菌処理をするための装置に搭載されるとの事からも需要増は間違いないでしょう。

三菱化工機【6331】

石油、化学装置中心のエンジニア会社です。水素関連として認知度の高い銘柄ですが、同社は三菱VOSシステムというバラスト水排出基準を満たす装置を製造、販売している事から関連銘柄として買いを集めております。