デジタル教科書関連銘柄とは

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デジタル教科書とはコンピューターやネットワーク、アプリケーションソフトウェアなどのあらゆるデジタル技術を使って実現される学習教材の事を指します。光村図書出版の「国語デジタル教科書」や東京書籍の中学英語教科書「NEWHORIZON」等といったデジタル教科書が既に発売されております。

このデジタル教科書は文部科学省の検定を受けておりませんが、生徒の理解を深める補助教材として今まで使われて来ましたが文部科学省が2020年をめどに全国の小中学校と高校の教育現場で導入する方針を固めた事から今後、株式市場でも注目テーマとして物色される事が想定されます。

デジタル教科書関連銘柄とは学校に必要な端末機器やネットワーク環境の整備やプラットフォーム等で恩恵を受ける上場企業の事を指します。

政府の本格導入が転機

2016年3月4日に文部科学省が4年後をめどに全国の小中学校、高校の教育現場にデジタル教科書の導入する方針を固めた事が報じられ、これをきっかけに注目度が一気に上がったと言えます。具体的には子供たちに1台ずつ端末を用意して教える事が想定されておりますが、「書く力や考える力の充実の為従来の紙の教科書も必要だ」といった意見が一部である為、当面は紙の教科書とデジタル教科書を併用し、デジタル教科書を部分的に使っていく方針のようです。

デジタル教科書の市場規模

野村総研によりますとIT教育ビジネスの市場規模は2012年の730億円から2020年には3222億円に拡大するとの見通しを出しております。デジタル教科書は販社ごとにインターフェイスが異なる事が課題でしたが、共通プラットフォームとなれば普及が一気に進むとの事です。

デジタル教科書導入によるメリット

分かりやすい説明が可能

動画や音声の説明、立体的な映像で資料を生徒が見る事が可能になります。さらに、それを生徒自身が操作できる事で理解度が増すでしょう。

学校間での共有が容易

どんな所で生徒がつまずきやすいか、等の知識の蓄積がしやすく、多数の学校での共有が可能になります。

一人一人にあったプログラムの作成が可能

生徒が一人一人が一台ずつ持つ事によって自分の勉強の進捗度・成果を蓄積する事が出来れば、それに合わせた一人一人に合った学習プログラムを容易に作る事が出来るようになります。これにより効率的な学習が可能になるでしょ。

デジタル教科書導入によるデメリット

書く力や考える力が弱くなる

デジタル教科書は多数の情報を一つにまとめられ、検索で瞬時に情報を表示する事が可能になります。その為、ある課題に答えを出す為に自分の手や頭を使わなくなる子供が増える恐れがあります。

目に与える負荷が大きい

タブレットやパソコンの長時間使用により、視力低下、目への負担が大きくなる事が考えられます。

現場に適合するまで時間が掛かる

ITリテラシーが無いと使いこなせない為、現場の教師が新しい環境に適合するまで時間が掛かると懸念されております。

デジタル教科書関連銘柄の本命

 スターティア【3393】

今回の4年後をめどにデジタル教科書を導入するとの報道を受けて、大きく上昇したのが同社です。同社は電子書籍の作成ソフトを手掛けている事から、同社の作成ソフトの需要が拡大するとの思惑が買いを集める形となりました。本業自体も好調な事からも買い安心感があり、同社がデジタル教科書関連の本命銘柄と言えるでしょう。

デジタル教科書関連銘柄

デジタルアーツ【2326】

Webフィルタリングや電子メールフィルタリング等の情報漏洩対策ソリューションを提供している会社です。デジタル教科書が普及するとなると、当然情報流出への警戒はしなくてはいけなく同社の業績に大きく恩恵があると言えるでしょう。

テクノホライゾン【6629】

2015年6月15日、同社のグループ会社であるエルモ社は学校や教育機関向けにワイヤレス書画カメラMO-1w用「バッテリーユニット」を発売している事から関連銘柄として注目しておくべき銘柄と言えるでしょう。また同社はVR/AR関連銘柄でもある事から物色されやすく、今後の値動きには期待大と言えます。

ブイキューブ【3681】

Web会議などのコミュニケーションサービスを提供しております。同社の子会社が電子黒板を手掛けている会社がある事から関連銘柄として物色されやすい会社です。また同社はドローン関連、遠隔医療関連としても有名な銘柄であり材料が豊富にある銘柄と言えるでしょう。

システム・テクノロジー・アイ【2345】

ブイキューブの連結子会社です。e-ランニング、学習管理システム「istudy」を手掛けている事からデジタル教科書の普及による需要拡大に期待です。

PCNET【3021】

中古PC販売や引取り回収やレンタル、中古携帯販売を展開している会社です。レンタルは教育機関に対してタブレットの導入をしている事からもデジタル教科書が導入されれば、同社への業績にはプラスに働く事が考えられ、恩恵を大きく受ける銘柄と言えるでしょう。

ACCESS【4813】

従来型の携帯向け閲覧ソフトで独占的な地位にある会社です。また電子書籍向けソフトで教育関連に注力している事から関連銘柄として要注目の会社です。2015年11月には同社の教育分野向けのソリューション「Lentrance(レントランス)」が東京書籍の指導者用・学習用双方のデジタル教科書プラットフォームに採用されたと発表している事からもここからの更なる拡大に期待です。

チエル【3933】

学校、塾などにICT活用の教育用ネット、システムの企画、開発、販売を手掛けている会社です。2016年の3月にIPOしてきた銘柄ですが、デジタル教科書関連の材料が出てくると本命視されているスターティア【3393】と共に買いが大きく向かう事から、関連銘柄の中でも特に注目しておくべき銘柄と言えるでしょう。また4月27日の引け後には先生がプロジェクターや電子黒板に掲示して教える為のタブレット対応教師用掲示型教材を全国の教育委員会、小学校を対象に7月より販売を開始する事を発表しており、これもプラス材料と言えるでしょう。

フュートレック【2468】

音声認識、アプリケーション開発が主軸の会社です。同社の子会社であるスーパーワンが高等学校でタブレットを使ったICT活用教育の実証実験を2015年に実施している事から関連銘柄として注目しておくべき銘柄の一つです。また同社は自動翻訳関連銘柄としても認知度の高い銘柄であり、材料が豊富にある銘柄と言えるでしょう。

ODKソリューションズ【3839】

入試関連支援業務等のシステム開発、運営が主力の会社です。同社は学研HD【9470】と協業し、デジタル教科書に関するコンテンツ開発や教育ICTに対応する様々な商品、サービスを開発している事から関連銘柄としてチェックしておくべき銘柄と言えるでしょう。また教育ICT分野におけるIoT、AI事業推進を目的としてリアルグローブと協業している事も見逃せないでしょう。

ベネッセHD【9783】

進研ゼミなどを手掛けている通信教育最大手の会社です。高齢者ホーム、出版など事業を多角化しております。2016年6月9日付けの日経新聞朝刊にてデジタル教科書の共通基盤の構築に乗り出すとの報道があった事から関連銘柄としてその動向には要注目です。同社の様な大手企業が正式に参入してくるとなると市場が一気に拡大する事が考えられます。

学研HD【9470】

学習参考書や図鑑でトップの会社です。同社もベネッセHD同様、塾、高齢者向け住宅、保育所などを展開し多角化に努めております。同社もベネッセHDと共にデジタル教科書の共通基盤の構築に乗り出す一社に入っており、関連銘柄として注目しておくべき銘柄と言えるでしょう。

すららネット【3998】

小学生高学年から高校生の為のインターネット学習教材「すらら」を提供している会社になります。同社は幅広い年代に向けてインターネット学習教材を提供している事からデジタル教科書関連銘柄として注目を集めている銘柄になります。時価総額が小さい事からも短期で値幅が出やすく、デジタル教科書関連の中でも注目度の高い銘柄と言えるでしょう。

アライドテレシスHD【6835】

ネットワーク関連の機器メーカーになります。IoT時代を担う次世代ワイヤレスなど産学連携で研究開発を推進。同社が手掛けるネットワーク機器事業で学校法人への導入実績がある事からデジタル教科書関連として大きく注目を集めている銘柄になります。低位株である事から短期資金が流入しやすく、注目されやすい銘柄になります。