デジタル地図関連銘柄とは

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自動運転、ドローン等新しいビジネスチャンスが出てきている中で注目を集めているのがこのデジタル地図になります。どちらのビジネスにおいても必要不可欠なものであり、世界の大手企業が急速に動きを速めている事から注目しておくべきテーマと言えます。

デジタル地図関連銘柄とはデジタル地図における情報システムやソフトウェアを手掛けている等、デジタル地図に関連した事業を行っている上場企業を指します。

デジタル地図は国策

2015年に総務省がG空間×ICTプロジェクトの推進を発表しており、デジタル地図を活かしていく事は国策と言えるでしょう。このプロジェクトのビジョンとして掲げているのが

・新たな産業・サービスを創出し、経済を再生させる

・世界最先端の防災システムを作る

・先進的、先導的な手法により地域を活性化させる

となっており、プロジェクトの内容は

プロジェクト1 G空間プラットフォームの構築

・G空間情報活用の全国普及に向けた官民連携等の強化

・このG空間プラットフォームを民間企業等に広く開放し、様々な新サービスを創出

 

プロジェクト2 世界最先端のG空間防災システムの実現

・多様な手段による的確な情報提供の実現

・災害対応ロボット等の高度な防災システムの導入

 

プロジェクト3 G空間情報の利活用による新産業、新サービスの創出

・先進的、先導的な利活用モデルの実施

・海外での実証プロジェクトの実施

となっており、今後官民共同で推し進める事によって急速にデジタル地図の利用が拡大する可能性が高く、その動向は注視しておく必要があるでしょう。

G空間とは

良く使用される言葉ですが、G空間とは「地理空間情報技術」の事を指します。カーナビや天気予報、街で見かける測量等もG空間情報の一つになります。

デジタル地図関連の市場規模

総務省が発表したG空間×ICTプロジェクトの資料の中で2012年時点で19.8兆円だった市場規模が2020年には62.2兆円になるとの試算を出しており、関連銘柄の受ける恩恵は非常に大きいものになるでしょう。

デジタル地図関連銘柄の本命銘柄

ネクストウェア【4814】

データベースシステムのアウトソーシングが主力の会社でメーカーに強みを持っている企業です。同社は2016年2月15日にデジタル地図サービス事業に参入する事を発表しております。6月30日には子会社のネクストキャディックスがNTT空間情報と再販委託契約を締結しNTT空間情報のデジタル地図である「GEOSPACE」の販売を開始するとの発表をし、関連銘柄の中でも注目度が急速に高まった銘柄と言えます。また低位株かつ時価総額が低く、値動きが軽い事からも人気化しやすく同社がデジタル地図関連銘柄の本命銘柄にふさわしいと言えるでしょう。

デジタル地図関連銘柄

豆蔵【3756】

開発支援や半導体装置保守なども手掛けるシステム構築コンサル会社です。同社は地理空間情報のデータベース事業を手掛けており、国土交通省が選定するG空間社会実証プロジェクト事業に選定された事からも関連銘柄として注目しておくべき企業と言えます。

イメージワン【2667】

自社で開発を手掛ける医療画像システムが主力の会社です。同社はドローン、遠隔医療関連としても個人投資家から認知度の高い銘柄です。他の関連銘柄よりも材料が豊富にある事に加え、同社も低位株かつ値動きが軽い事から短期資金を集めやすく、チェックしておくべき銘柄の一つと言えるでしょう。

ゼンリン【9474】

住宅地図を唯一全国展開しており、地図情報においてはダントツのシェアを誇ります。同社は国内最大手の地図情報会社である事からも他社に先行してデジタル地図事業を展開しております。2016年5月には三菱電機などと共同出資で「ダイナミックマップ基盤企画」の設立を発表しておりここからの動向には注目しておくべきでしょう。

アジア航測【9233】

航空測量3位の会社です。GIS(地理情報システム)等の情報システムとコンサルが2本柱です。同社は3次元の浸水ハザードマップのサービスを手掛けており、これが防災時の利用拡大が期待されてます。また航空写真測量には定評があり、ドローン関連としても認知度が高い銘柄でもあります。

ドーン【2303】

地理情報システム(GIS)構築ソフト「ジオベース」をリソースとしたソフト受託開発が主力会社です。地図とGISに関連するクラウド型サービスを官公庁向けに手掛けている事に加え、主力のGISソフト受託開発の需要が伸びており、業績にしっかり反映され始めた事からも要注目企業と言えます。また同社もドローン、自動運転関連銘柄として物色されやすく、本命銘柄に次ぐ銘柄と言えます。

ビーマップ【4316】

JR、道路等交通関連、位置情報、画像配信サービスを展開している会社です。デジタル地図関連としてよりも無線LAN、ドローン関連銘柄として物色されやすい銘柄ですが、関連銘柄として監視しておくべき銘柄と言えます。

アクモス【6888】

ITソリューション事業を主軸に展開している会社です。同社はデジタル地図のデータ政策からシステムの開発、運用、スマートデバイスへも対応したGISソリューションを提供しており、関連銘柄として注目を集めております。

アイサンテクノロジー【4667】

測量、土木ソフト開発販売が主力の会社です。同社もドローン、自動運転関連として知名度が高い銘柄となります。同社は3次元位置情報移動計測装置(MMS)に注力しており、2015年から3次元地図計測用の小型無人航空機の販売に乗り出すなど積極的な動きを見せております。加えて、ゼンリンや三菱電機などの大企業と並びダイナミック基盤企画の設立に唯一関わっている新興企業である事は見逃せないポイントと言えます。

BBT【3776】

都市型データセンターを運用している会社です。同社はJAXAとの技術提携により高精彩3D地図を生成するソフトウェアを開発しており、関連銘柄としてチェックしておきましょう。

デジタル地図関連銘柄のまとめ

デジタル地図関連銘柄と見て頂ければお分かりかと思いますが、ほとんどがドローン、自動運転等と重複している銘柄になります。この2つを実用化するにあたってデジタル地図は必要不可欠なものとなっており、需要が急拡大している事からも今後業績が大きく伸びてくる企業が関連銘柄の中から出てくると見てます。

しかし、テーマ全体として物色されるには厳しいと見ており、個別の材料で大きく反応する程度と見ておくのがいいでしょう。なので、材料が出た銘柄の初動に乗るのがベストと見てます。