セルロースナノファイバー関連銘柄に注目

20150113セルロースナノファイバー

実用化加速で注目が集まる

夢の素材といわれるセルロースナノファイバーの実用化が進んでおります。植物から作られるセルロースナノファイバーは、環境負荷が少ないうえ鉄よりも軽くて強いといった様々な特長を備え、幅広い分野でのの利用が見込まれております。森林資源の豊富な日本の企業にとって、原料調達が容易というメリットもあります。

セルロースナノファイバーの使い道は様々

本命は自動車や住宅向けか

『環境省は、この素材を自動車の部品や住宅の建材などでの利用を検討しています。製造に伴って温室効果ガスを排出する鉄などの金属を使わないことと、軽量化による燃費の改善が図られることなどで環境省は地球温暖化対策につながると期待しています。』

※NHKニュースより

環境省は予算案の概算要求に38億円を盛り込んで、自動車メーカーなどと協力し、セルロースナノファイバー関連製品の開発、燃費改善の検証を進める事も発表しております。

自動車の外装に使われている金属が重量5分の1のセルロースナノファイバーに変わったら自動車業界には強烈なインパクトを与えるでしょう。当然ながら自動車の車体劇的に軽くなるので、燃費も大幅に向上する可能性が高いでしょう。

また将来的に研究が進めば、セルロースナノファイバーは上記の通り植物由来の素材なので、間伐材や廃材などの再利用が期待されています。

ディスプレーや太陽電池にも

王子ホールディングスは2013年3月、CNFを使った透明なシートを三菱化学と共同開発した事を発表しました。このシートは高温状態でも縮みにくく、薄くて折りたためる為曲げられる次世代のディスプレーや太陽電池に使えるとして、16年以降に実用化する計画です。また2015年8月には、化粧品の原料を手掛ける日光ケミカルズと、CNFを使った新たな原料の開発で合意しております。

セルロースナノファイバー関連の市場規模

2030年には関連市場が1兆円に達するとの予測もあり、製紙会社などが研究開発や用途開拓を加速しております。またこの技術に関しても日本が世界をリードしている立場である事からも実用化ができれば世界展開する事も十分に可能と言えるでしょう。

セルロースナノファイバー関連銘柄の本命銘柄

星光PMC【4963】

木材の成分であるセルロースでできた「セルロースナノファイバー」を樹脂などと混ぜて使えるように改質した「CNF複合樹脂」を開発しました。樹脂の強度を3~4倍に高めることができる為、自動車の内装材などに採用すれば樹脂の使用量が減る分、1台当たり20キログラム程度の軽量化につながるという事です。2014年からサンプル出荷を始め、17年にも量産を始める事を会社側は発表しております。この製品は最終的に鉄製部品の代替も可能としているとも伝わっており、今後の展開に大注目の銘柄です。

セルロースナノファイバー関連銘柄

日本製紙【3863】

セルロースナノファイバーを配合した高い消臭機能を持つシートを大人用紙おむつの開発に成功。セルロースナノファイバーを使用した不織布(液体用フィルター)を製造しており、同社も開発に力を入れている企業の一つと言えるでしょう。

中越パルプ工業【3877】

ナノセルロースを高分散したポリオフィレン樹脂(自動車や電機・電子材料などの軽量化)を製造しております。値動きの軽さから個人投資家の人気を集めている銘柄です。

第一工業製薬【4461】

三重県四日市第3コンビナート内に新工場を建設することを決定し、“未来作りの城”として再編に取り組んでおります。新規事業として経済産業省から支援を得たセルロースナノファイバーの応用技術や用途開発を加速させている事から今後の展開に期待大の銘柄と言えます。

王子HD【3861】

世界で初めて、セルロースナノファイバーの透明連続シートの製造に成功しました。セルロースナノファイバーを化粧品原料としても開発しており、今後の展開に期待大です。

阿波製紙【3896】

炭素繊維強化プラスチックの新製品の開発を行っている銘柄です。度々関連銘柄として物色されます。

木村化工機【6378】

微細化されたナノファイバーを効率よく製造することが可能になる特許を出願している事やナノファイバー化をより促進させることが可能になる特許も出願しております。特許の行方には要注目。