スマート工場関連銘柄とは

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スマート工場とはあらゆる機器をインターネットで繋ぐIoT技術を活用し、生産、在庫の管理を効率化、人件費の削減、省エネに繋がる仕組みを持った工場の事を指します。世界ではドイツ、アメリカが先行しており、高い技術を持っている日本も遅れはしておりますがここへ来て官民共同で巻き返しを図っており、急速に動きが出て来ているテーマと言えます。

スマート工場関連銘柄とは製品を監視するシステム等を手掛けている上場企業の事を指します。

国策に売り無し

『政府は12日、経済界の代表と意見交換する会合「官民対話」で、ITを活用して生産性を高める次世代型の「スマート工場」の導入を進めるため、この分野で先行するドイツと連携して、スマート工場に必要な機器の国際標準化を目指す方針を示した。

会合ではIT企業、ベンチャー企業、大学、経済3団体のトップが、人工知能(AI)やビッグデータを使ってものづくりやサービスの生産性を高める「第4次産業革命」につながる施策などを議論。5回目の今回が最後の開催。安倍晋三首相は「世界に先駆けた第4次産業革命を実践していく」と強調した。

スマート工場は、IoT(モノのインターネット)を活用し、製造現場のデータを本社や取引先と共有することで生産や在庫の管理を効率化し、納期短縮やコスト削減につなげる仕組み。2020年までにこうしたスマート工場を全国50カ所に広げる。現状はスマート工場に必要な機器やソフトウエアの規格は工場ごとに異なり、非効率な面が指摘される。そのため日独主導で規格統一を目指し、日本企業の国際競争力向上につなげたい考え。近く独政府と協議を始める。

 また、企業が大学や研究開発法人へ投じる研究費を今後10年間で現状(総務省調査で14年度は約1100億円)から3倍に引き上げる目標も掲げた。さらに、新薬や治療の研究に生かすため、治療や検査の大量のデータを収集し、匿名化し安全に管理する仕組みを整備する方針も示した。将来的にデータを使って医療サービスや医療費削減につなげる。

 政府は、5月にも策定する新成長戦略に反映したい考え。ただ、政府は主に「検討会など実現に向けた話し合いの場を提供する」(内閣官房)に過ぎず、民間の取り組み次第の面がある。官民が歩調を合わせられるかが実現の鍵を握りそうだ。』

※毎日新聞より抜粋

実証実験も6月からスタート

2016年4月15日付けの日刊工業新聞にてスマート工場向けの通信基盤の実証実験が6月から開始される事が報道されており、これに合わせて株式市場でも物色される可能性が高まるでしょう。また上記の通り、ドイツと連携し国際標準化を目指している事からも協議を進めていく事からも今後多くの材料が出てくる事は必死でこれも、関連銘柄にとってはプラスに働くでしょう。

スマート工場の市場規模

富士経済社が調査した結果によりますと、次世代型製造現場対応FA機器、システムの世界市場が2014年に2兆5494億円だったものが2020年には4兆9433億円になる見通しを発表しました。このFA機器やシステムやスマート工場には欠かせないものであり、6年間で約2倍に市場が拡大する事からも関連銘柄の受ける恩恵は非常に大きいと言えるでしょう。

スマート工場関連銘柄の本命銘柄

 ジグソー【3914】

クラウドやサーバーを対象にした自動監視システムを展開している会社です。また同社は人工知能によるIoTデータコントロール、ロボット型ソフトウェアモジュール郡による全自動IoTプラットフォームを提供しておりスマート工場と大きく関連した事業が主力事業となっております。同社の特徴は複数の顧客を対象としたり特定のサービスを複数人で担当する『シェアリングモデル』を具現化しており、今後の需要拡大に期待がかかります。時価総額は大きい会社ではありますが、値動きが激しく、材料が出た際には真っ先に買いが向かう事からも同社がスマート工場関連の本命銘柄と言えるでしょう。

スマート工場関連銘柄

サイオステクノロジー【3744】

オープンソースやクラウド製品を開発、販売しており、システム障害回避ソフトが柱の会社です。同社はトヨタの車両製造管理システムでオープンソースソフトウェア運用を支援する事が発表されており、ここからスマート工場関連として買いを集めております。時価総額が小さく、人気化しやすい銘柄である事からも関連銘柄の中でも注目度が高い銘柄と言えるでしょう。

アイビーシー【3920】

社内システムの性能監視ソフトの開発と販売、運用、支援サービスを手掛けている会社です。同社もスマート工場に関連した材料がでると買いが向かいやすく、人気化しやすい事から関連銘柄の中でも注目度の高い銘柄と言えます。業績が堅調に拡大している点に加えキャッシュリッチな点も大きな魅力と言えるでしょう。

コマツ【6301】

アジアでも幅広く展開している建設機械で世界2位の会社です。同社はIoTに力を入れており2015年には生産から販売までの全工程を連携させる事による生産改革に着手する方針を発表しました。これによって工場だけでなく、ユーザーの生産性向上も図る事ができます。世界の中でもスマート工場に関して先陣を切っている企業なだけに今後の展開にも期待がかかります。大型株の為、大きな値幅には期待出来ませんが、中長期での保有は投資妙味が大きいと見ております。

シーイーシー【9692】

独立系のSIでトヨタグループなど優良顧客の情報活用ツールに実績を持っている会社です。同社は工場内の各種設備機器を状態監視、実績収集するSCADAシステムや現在稼働中の既存システム機器とネットワーク化を図り、在庫管理、設計や生産現場、販売在庫など全ての生産現場に必要な状況がリアルタイムにデータ管理出来るサービスを提供しており、スマート工場関連として目が離せない銘柄と言えるでしょう。

ファナック【6954】

工業機械用NC(数値制御)装置で世界首位の会社です。同社2016年1月にシスコシステムズと協業して工場内に設置されたサーバでロボットの稼働状況を解析し、故障予知を行うソリューションを共同で開発するなど、スマート工場に注力しており今後も新たな商品を提供してくる可能性が高く注目すべき企業と言えます。配当性向60%と会社側が掲げている事も好材料と言えるでしょう。

JMACS【5817】

計装、制御用中心に防災などのネットワークケーブル開発、製品化を手掛けている会社ですLED、特殊照明やソリューションシステム等も手掛けています。同社はIoTを活用したスマート工場化等アプリケーションを提供する為のパッケージ開発を推進している事からスマート工場関連銘柄として注目を集めています。またウエアラブル端末の『スマートグラス』等に開発にも力を入れており今後の展開に大いに注目です。また業績の急回復、時価総額が小さい事からも大相場が起きやすくスマート工場関連銘柄の中でも注目度は高い銘柄と言えるでしょう。

スマート工場関連銘柄のまとめ

ドイツとの連携、実証実験の開始などと政府が主導となりスマート工場の普及に向けスピード感を持って動き出してきており、今後注目される回数も増えるテーマになると見ております。個人投資家に有名なひふみ投信を運用しているレオスキャピタル代表取締役の藤野英人氏もラジオで

『センサー関連の実需が徐々に増え始めてきている』

との発言もあった事からも関連銘柄の業績の伸びに期待が持てる事は大きな材料と言えるでしょう。自動運転関連、農業ICT、ドローン関連等々幅広い分野でセンサーは今後需要が増える事が想定されており、関連企業には長く追い風が吹いている状況が続くでしょう。

スマート工場関連は市場規模も大きく、大手企業が軒並み参入している事からも今後も高い成長が期待出来る有望な分野と言えます。本命銘柄を中心に材料が出た際には時価総額が小さいサイオステクノロジー【3744】アイビーシー【3920】に買いが向かいやすい事からも、その点を意識して取り組むのがいいでしょう。