コネクテッドカー関連銘柄とは

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コネクテッドカーとはICT端末としての機能を有する自動車の事です。車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積、分析する事で新たな価値を生み出す事が期待されております。

これにより安全性を高めたり、効率的な運転を助ける為に様々なデータを収集、分析し利用者に提供する事が出来ます。

コネクテッドカー関連銘柄とは車載用のアプリを手掛けていたり、車載用の通信端末などを手掛けている上場企業の事を指します。

大手企業の参戦で注目度が上がる

トヨタ自動車【7203】が米マイクロソフトと提携し、走行する車から集めたデータを保管・分析する為の新会社を設立したとの発表をしました。トヨタ自動車は従来からコネクテッドカーの拡大を進めており、マイクロソフトの提携で更に進めていく事を示しました。

現在トヨタ系で通信機能を備えているのが高級車レクサスなどに限られておりますが、これを主要市場である日米での全車に標準搭載する事を目指しております。

トヨタ自動車が大きく動き始めた事から他社にもこの流れは普及する事が考えられ、今後注目度が高まる事は間違いないと言えるでしょう。

コネクテッドカーの市場規模

Machina Researchの調査によりますと2022年にはコネクテッドカーは全世界で7億台になるとの調査結果を出しております。また車載システムなどは11億デバイスにまで膨らむとしており、市場規模は4220億ドル(1ドル100円換算で約42兆円)に達すると予測しております。

コネクテッドカーのメリット

 安全性の向上

最も大きなメリットと言えるでしょう。コネクテッドカーには車間距離センサー、ドライバーモニタリングセンサー、スピードセンサーなどが搭載されている事から交通事故を大きく減らす事が出来ます。

渋滞の緩和

インターネット通信機能が搭載されている事からリアルタイムの情報収集が可能となる為、渋滞緩和や交通管理に大きく貢献するでしょう。

二酸化炭素の削減

トラックなどの商用車等は運行管理や燃費管理、二酸化炭素の排出量の管理、把握する事が可能となります。またドライバーごとに運転支援なども出来る事から二酸化炭素の削減に大きく貢献出来ると言われております。

コネクテッドカーのデメリット

 システムのハッキング

コネクテッドカーに搭載されているインターネットの接続機能を悪用したハッキングが最も懸念されている事案です。車載システムがハッキングされると遠隔操作される可能性がある事やバグなどの発生でシステム障害が起きる可能性があります。

悪天候時などでの安全性の確保

雨や雪などの悪天候に車載カメラが機能不全に陥る可能性があります。

コネクテッドカー関連銘柄の本命銘柄

日本エンタープライズ【4829】

携帯サイトの構築などを手掛けている携帯向けの情報配信が主力の会社です。同社はトヨタの次世代テレマティクスサービスに車載用チャットアプリを提供している事に加え、2016年2月にスマートバリュー【9417】と業務資本提携を結んだ事からも関連銘柄の中でも注目度の高い銘柄と言えます。この業務提携やコネクテッドカーやテレマティクス、セキュリティビジネスなどの分野で急速に広がっているIoTやM2Mなどのソリューション新サービスの創出が目的とされております。時価総額が小さく、値動きが軽い事からも材料が出た際には真っ先に買いが向かいやすく、同社がコネクテッドカー関連銘柄の本命と言えるでしょう。

コネクテッドカー関連銘柄

ブレインパッド【3655】

企業データを分析し、販促に活用するデータマイニング提供に強みを持っている会社です。また関連ソフトの開発や販売も手掛けております。同社は2015年にネクスと車載通信デバイスを活用したコネクテッドカー・プラットフォーム構築における協業に合意した事を発表しております。また同社は人工知能関連としても物色されやすく、マイクロソフトとの関係も深い事からも関連銘柄の中でも特に注目度の高い銘柄と言えます。

PCIHD【3918】

傘下にソフト開発会社を3社保有。自動車、家電などの組み込みソフトの開発を主力としております。同社は自動車間通信の共通プラットフォームの開発、アプリケーション制御ソフトウェアを開発している事から関連銘柄として目が離せない銘柄と言えます。業績が好調な事に加え、IoT関連としても知名度の高い銘柄である事からも買いが向かいやすい銘柄と言えるでしょう。

アイサンテクノロジー【4667】

3次元位置情報移動計測装置に注力している会社です。自動運転、ドローン関連として個人投資家に人気の高い同社ですが、コネクテッドカー関連としても注目されている銘柄であり、材料が豊富にある会社と言えるでしょう。

エヌアイデイ【2349】

独立系のSIです。組み込みソフト開発、システム開発、ネット運用が主力です。車の基盤となるパワートレイン、パワーマネジメント、先進安全、自動走行システムなど車載用のシステムの開発を多く手掛けている事から同社も関連銘柄として目が離せない注目銘柄と言えます。

ネクスグループ【6634】

フィスコ【8307】の傘下企業であり、ルータ、データカード等を開発、販売している会社です。同社は上記の通り、ブレインパッド【3655】とテレマティクスデバイスを利用したコネクテッドカービジネスの為のプラットフォーム構築における協業で合意している事から関連銘柄の中でも要注目の銘柄と言えます。加えて同社は、農業ICTにも参入している事からも材料の多い事も見逃せません。

ニューテック【6734】

サーバ等に接続するストレージを製造、販売している会社です。トヨタ自動車のコネクテッドカー関連サービスでマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」が採用となりました。同社はこのマイクロソフトの「Azure」を透過的にアクセスするデモをデータストレージEXPOで実施するとの事から、思惑で買いを集めやすい銘柄と言えるでしょう。また時価総額も16億円と小さい事からも注目度大の銘柄と言えるでしょう。

スマートバリュー【9417】

クラウドソリューションとドコモショップ運営が主力の会社です。同社はコネクテッドカーの本命銘柄とされている日本エンタープライズ【4829】と資本業務提携をしている事に加え、三井物産エレクトロニクスと協業し車のIoT化サービスの提供を開始している事から関連銘柄として要注目の銘柄と言えます。またコネクテッドカーエクスポにも出展する事も見逃せない材料となるでしょう。

エディア【3935】

スマホ、SNSのモバイルゲームや店舗検索アプリなどライフサーポートサービス事業を展開している会社です。同社は2016年4月に作成された「成長可能性に関する説明資料」の中で今後の成長戦略の中にウェアラブルデバイスやコネクテッドカー等の新規ジャンルの創出を掲げている事からも関連銘柄としてチェックしておくべき銘柄と言えるでしょう。

図研エルミック【4770】

IPv6通信などのミドルウェアに実績を持っている会社です。図研傘下で再建中です。同社は現在IoTに注力しており、スマート工場関連としても見逃せない銘柄と言えます。また車載通信分野においてはルネサスエレクトロニクスと共同開発を行う事を2014年に発表しており、コネクテッドカー関連としても要注目であり、材料が豊富にある銘柄です。

アートスパークHD【3663】

セルシスとエイチアイが統合して出来た会社になります。同社の子会社であるエイチアイが2016年2月にAutomotive Grade Linuxのワーキンググループに参加した事から関連銘柄として注目度が高まったといえます。このAutomotive Grade Linuxはコネクテッドカー向けのオープンソフトウェアスタックの開発導入を促進するオープンソース共同開発プロジェクトとなっており、今後の展開には要注目と言えます。また同社はZMP、自動運転関連としても認知度の高い銘柄で個人投資家からの人気も高く、先高期待の高い銘柄と言えるでしょう。

大泉製作所【6618】

サーミスタ利用の温度センサーが主力の会社で自動車、空調向けが柱です。車部品大手の独ボッシュがコネクテッドカーに参入しており、日本でコネクテッドカーを2016年6月8日に初公開しました。同社は独ボッシュと直接取引をしている事から関連銘柄として、注目を集めている銘柄になります。

ユビキタス【3858】

自社開発の組み込みソフトが主力で、機器接続からクラウドまでIoT関連ソリューションを展開している企業です。同社は2015年にコネクテッドカー向けのセキュリティーシステムをサイバートラストと共同で開発に着手する事を発表しており関連銘柄としてチェックしておくべき銘柄と言えます。またIoT関連としても注目度は高く、材料が豊富にある銘柄と言えます。

京写【6837】

電子基板メーカーになります。プリント配線板、電子部品実装、実装搬送治具等が主要製品の会社になります。同社は自動車向けの配線板を手掛けており、今後コネクテッドカーや電機自動車が本格的に普及する事になれば部品の電装化は避けられずその恩恵を大きく受ける銘柄として注目されております。時価総額が小さい事からも値動きが軽く、短期資金が集まりやすい点も大きな魅力と言えます。

コネクテッドカー関連銘柄のまとめ

コネクテッドカーはミラーレスと同様に完全自動運転までの過渡期に出てくる車と考えております。しかし完全自動運転車の実用化はまだかなり先になる事が想定されている事からも、このコネクテッドカーは今後注目を浴びる機会が増えると見ております。

究極のコネクテッドカーが完全自動運転車になる事から、これから徐々にトヨタ自動車の様にインターネット接続機器等を標準搭載した車が市場に出てくる事を考えるとコネクテッドカー関連銘柄はこれから本格的に業績に寄与してくる可能性が高く、ここから強烈な上昇を見せる銘柄がこの関連銘柄の中から出てくる可能性もある言えます。

また関連銘柄を見れば分かる通り、ほとんどの銘柄が人工知能、農業ICT、IoT等の主要なテーマに関わっている事からも買いを集めやすい銘柄が多いのも特徴の一つと言えるでしょう。