グラフェン関連銘柄とは

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2010年にノーベル物理学賞の受賞テーマであった炭素素材グラフェン。これの商用化に向けて、動きが急速に活発化してきました。製造コストの高さが普及の大きな壁としてありましたが、各社の技術革新が進み従来程度の半分で生産可能になった事から本格的な普及に期待が高まっております。

グラフェン関連銘柄とはこのグラフェンの製造や開発研究を行っている上場企業の事を指します。

グラフェンはカーボンナノチューブや炭素繊維等と並び、世界を変える可能性を秘めた素材として注目されており今後度々物色される可能性が高いテーマと言えます。

グラフェンの特徴

ダイヤモンド並みの強度

熱の伝導率は銅の2倍以上

薄く、軽く、しなやかで透明

グラフェン関連銘柄の本命

ADEKA【4401】

2015年10月に東京大学の研究グループが開拓した「グラフェンの製造技術に関する特許」の独占ライセンスを取得し、グラフェンの本格的なサンプル提供を開始した事を発表しました。また四季報にもグラフェンの記述がある事からも同社の力の入れ具合が見て取る事が出来ます。グラフェン関連の材料が出た際には同社が真っ先に物色される事からも同社が本命銘柄と見て、間違いないでしょう。

グラフェン関連銘柄

カネカ【4118】

15年7月、NEDOプロジェクトで高品質多層グラフェンの開発に成功したと発表しました。高品質な多層グラフェンは、大型粒子加速器のビーム形状測定センサー材料として実装され同社はこれを製品化し2-15年8月よりKEKへ供給を始めております。今後の進展に期待大の銘柄と言えます。

エアウォータ【4088】

グラフェン、カーボンナノファイバーなどのナノカーボン素材の製造、販売を手掛けているインキュベーション・アライアンスに出資している会社です。

日写印【7915】

グラフェンプラットフォームと、英国ケンブリッジ大学のグラフェンインクを用いた電子デバイスの開発で提携した事から関連銘柄入りです。同社がもつインクジェットやスクリーン印刷などの技術をグラフェンインクと融合され、将来的には曲面パネルなどの生産を行う予定との事です。

日本ゼオン【4205】

2010年5月に産総研、同社、東レ、日本電気、帝人、住友精密工業は技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構を設立。この機構では単層カーボンナノチューブとグラフェンの実用化に向けて研究開発を進めており、今後の開発に期待がかかります。カーボンナノチューブに関しては、量産工場が2015年から稼動し始めておりこの点も見逃せないでしょう。

グラフェンが今後使われるであろう分野

太陽光発電パネル

従来の光電変換能力が20倍超になったとの報告も出ており、太陽光発電パネルの急速な能力向上に期待がかかります。

ディスプレイ

夢のディスプレイと言われている有機ELディスプレイの新素材として使われる可能性が高いと言えます。このグラフェンの技術を採用すると透明度と画質が大幅に改善される事が想定されます。またグラフェンの使用により耐強度も高くなる事も大きなプラス材料と言えます。

リチウムイオン電池

科学技術振興機構と東北大学原始分子材料化学高等研究機構が共同で大容量の蓄電が可能となる電極材料を開発しました。これにより従来のリチウムイオン電池の6倍以上の電気容量を持つ事が可能になり、100回以上繰り返し使用する事が可能との事です。

この材料に高性能な多孔質グラフェンが使用されており、ここからの量産に期待です。

半導体

現在使用されているシリコンに比べ、10倍を超える電子移動度を実現できる事やシリコンの微細化をめぐる数々の問題を解決出来る可能性を秘めている事から今後の研究進展に期待です。スウェーデンの大学と米国の大学が共同で一部にグラフェンを使用した半導体素材の開発に成功しております。